★OB訪問=INTERVIEW BY STUDENTS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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【訪問企業】 株式会社ワイズノット
・所在地 渋谷区恵比寿1-25-1 NAGAHAMAビル2F/5F
・事業内容 オープンソース技術による付加サービスを提供
1.オープンソース事業
2.アウトソーシング事業
3.ポータル事業
http://www.wiseknot.co.jp/index.html
【取材相手】 代表取締役 嵐 保憲 (あらしやすのり)
(プロフィール)
大学中退後、リクルートスタッフィングにて企画営業に従事。表彰は
通期MVP1回、通期VP2回、他受賞19回。売上高は個人で年間6億円超(
社内平均2.5億円)。数多くのネット企業の草創期を側面から支援。
1996年は社内インターネットプロジェクトリーダー兼務。1997年、主
任昇格。
インディゴでは経営企画に従事。ネット企業の事業立ち上げ支援が
中心業務。資本金1,000万円から8億円、社員30名からグループ150人
の成長経験を経て有限会社ワイズノット設立、代表取締役。株式会社
へ組織変更後も引き続き代表取締役に就任。
【インタビュアー】 茂木博行(経営学部4年)
辻川裕(経営学部3年生)
◆学生時代はどのような学生で、何か取り組んでいましたか?
嵐:普通の学生とは、ちょっと違っていたかな…と自分でも思う。でも学校には
週に2,3日は出て頑張ってたよ(笑)! それで、サークルを作ったりとか。
サークルの活動内容は主にイベントだけど。
最初は自分でもそのサークルに入っていたんだけど、その時に自分で起業をし
たいという気持ちがあったから、サークル活動はその疑似体験だと思ってやって
いた。
◆サークル活動はどれくらいやってたんですか?
嵐:1年ぐらいやってたかな。入学して授業がつまらなくて、すぐに休学届けを
出して、その後復学して奨学金をもらってたんだけどダブっちゃって。奨学金が
もらえないし学費が払えないのもあって、だから3年に上がるときにやめた。だ
って2浪して1ダブして1休してたから(笑)28で卒業できればいいなとは思
ったけどさ、学費も払えないっていうこともあったからね。
でも、遊んでいたんじゃなくて、仕事をしていたよ。朝9時から5時までバイ
トして6時からまた12時までバイトして。土日は、最初はローソンでバイトし
ていたんだけど、結婚式の配膳がいいってことでそっちに移って、ずっとそれで
月30万ぐらい稼いでたよ。
その時にね、お金をかせぐことに目覚めちゃったんだよね。それでまったく大
学行くヒマがなくなって。だって、学費も稼がなきゃならないし生活費も稼がな
きゃならないしバカみたいだよね(笑)
東京に出てきたときに4畳半の風呂なしトイレ共同のところにいて。お金がな
かったから、新聞奨学生っていうのがあったので新聞配達をやって。昼間はまた
違うバイトをしてたりね。それで、いかにお金をためて、いかにこの生活を脱出
するのかっていうことだけ考えてた。
だから、やっぱり普通の学生じゃなかったと思う。だって4畳半の部屋に住み
ながら日経新聞とか日経産業新聞とって。日経の雑誌も定期購読していた。パソ
コンもその当時すでに持っていたし。自分に投資してたよ。
◆サラリーマン時代は、どのようなお仕事をされていたのですか?
嵐:リクルートで営業やってた。人材サービスの営業。お客さんに合わせて話し
方を変えたりとか、臨機応変にね。人材サービスっていうのは、サービス自体が
まったく目に見えないから差別化が難しくてどこに頼んだって同じだから、どこ
でどうやって差別化するか、その企業がどういう人材がほしいのかとかちゃんと
把握して、なおかつ会社のカラーをわかっていなければダメなんだよね。それで、
一度紹介すると「いい人紹介してくれたね」っていってまたリピートで利用して
くれる。
◆リクルート時代は相当営業で活躍されたそうですか、営業のコツってあります
か?
嵐:企業は、こういう人材がほしいなっていう時に120%の要望をいってくる
んだよね。こんな人がいい、あんな人がいいって。もう高スペックを要求するわ
け。でも、そんな人材なんてどこにもいないんだよ、もしいたら採用できてるし、
いないから採用できないわけで。
で、どうするかというと100%の人材を紹介するんじゃなくて80%の人材を
紹介するの。そうすると紹介された人は自分の能力以上の仕事を紹介してもらっ
たって感じるものだから、一生懸命仕事がんばるわけでしょ。人材を紹介した会
社のほうはやる気マンマンの人を紹介してくれたって喜ぶわけ。
100%の人を紹介すると、その人がダメになっちゃうんだよね、努力しなく
てもできる仕事だと「この仕事つまらないなー」って思っちゃうから。長続きし
ないんだよ。だから80%のヒトを紹介するわけ。
120%の人なんてどこにもいやしないんだから。だけど成績が悪い営業マン
っていうのは120%のヒトを探すわけ。いないのにね。
そういうテクニック的なこともあるけど、でも一番のコツはやっぱり誰よりも
働くっていうこと。人の倍やれば人の倍売れるし、人の倍成長する。だからバカ
みたいにやってたよ。
最初の頃は、土日休みなのに出勤したりしてね。上司に怒られたよ。「勝手に
土曜日でてくるな」って「土曜日に出てこなきゃいけない仕事をするなって」い
われて。しょうがないから土日働かない代わりに自分のための勉強をするように
した。経営の勉強とかね。
◆企業家になりたいというキッカケはなんでしょうか?
嵐:キッカケは、自分のおばあちゃんがすすきの(札幌)で老舗のおでん屋をや
っていて、メチャクチャお客さんがいて儲かってたんだよね。小学生ながらにな
んでこの大根の一切れが100円なんだろうって、これなら儲かるよなーって思
ってね。煮込むだけで油を使わないから汚れないしね。ボクも将来はおでん屋を
やろうかなって思ってた(笑)。
中学2年生の頃にね『社長のお宅訪問』っていうテレビ番組があって、その番
組で社長の自宅とか会社とかに行くんだけど、それを見て「社長っていいなー」
って思ったりして。その当時家では朝日新聞とってたんだけど、親に日経新聞と
ってくれって頼んで、それで株価欄とか見て面白いなーって読んでたよ。
◆起業する上で一番大変なこと、一番の魅力を教えてください。
嵐:大変なのは一緒にやっていく仲間を探すことだね。魅力は夢がいっぱいある
っていうことかな。不安もいっぱいだけど(笑)でもそれ以上に夢がいっぱい!
じゃないと踏み切れないよ。
必ず成功するっていう勝算をもってなきゃやらないよ。みんなそうだと思うよ。
失敗すると思ってやってたら失敗するって。周りからもやめろとかっていわれて
たし。でも自分自身は不安はまったくなかった。
◆今後の展望は、
嵐:株式公開する。でも、それも一つの通過点だよね。従業員1000人の企業にし
たい。それぐらい雇用する社会的影響力のある会社にしたいってことだよね。そ
れで世の中に対して貢献できるようなことをするってこと。今は、30人だけど
(笑)。
それと、社員とかお客さんとか株主を大事にすること。社員が働いてくれるた
めに、いい仕事ができるよう、ちゃんと成長できるよう、そういう環境を提供す
れば社員も頑張ってくれて、結果的にお客さんにもいい仕事を提供できるから、
それでお客さんが満足してくれればまたリピートしてくれるし。そういう理想の
会社を作りたい。
◆事業を経営するうえで気をつけていることは?
嵐:まず経営って何かって考えると、がむしゃらに前に進んで、リスクヘッジを
して、先手先手で打って、考えて考えて考える。それで、例えばAとBという結
論があった時にどちらを選ぶべきか悩むようだったら、そのときはまだ結論をだ
さない。
Aを選んで、それが正解だったらいいけど、もしそれが不正解でこけちゃうと
危ないからね。だから考える。社長っていうのは決断するのが仕事だから、日々
決断だよね。誰も決めてくれないから。それが、気をつけていることだと思うよ。
◆最後に何か学生にアドバイスをお願いします。
嵐:そうだね、まず考えるってことが一番大事だよね。やりたいなっていうのは、
みんな考えると思うんだけど。どうしたらそれが実現できるのか、実現するため
に自分に足りないのは何だろうとか、そういう自己分析することが大事だよね、
客観的に。そういう習慣を身につけることだよね。
あと、自分の長所を見つけてそれを伸ばすこと。短所は別にいいんだよ、もう
直らないから。その長所を伸ばしていくとその業界のトップの人に会えるから。
満遍なく、自分の能力を伸ばしていたらちょっとそういのは難しいからね。だか
ら自分の長所を見つけて伸ばし考えることだよね。
◇インタビューを終えて・・・
嵐社長がいうとおり、まず考えることが大事なんだと思いました。なぜなら、
すべての夢や目標など立てた後、そこまでの道のりを逆算することで自分に足り
ないもの、やるべきことが自然と分かってくるから。就職で悩む学生にも、まず
考えることが必要だと考えさせられました。そして、それに取り組むまでの嵐社
長のような情熱も必要不可欠なんだと。今まで素晴らしい実績を残してきた嵐社
長の言葉には重みがありました。(茂木博行)
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